彼女の決断

先週末の土曜日の練習不動のCBレギュラーの子が練習に遅れて来た。

彼女は、私がこのチームに入った１年前インステップキックをうまく蹴れなかった。
でも、背が高く足が速い...　そしていつの頃からだろう、CBが不動のポジションとなって、今ではラインコントロールまでしてしまう。　上がりが悪いと試合後によく私に怒られる。　怒られると一瞬ふてくされた顔をするのだけれども、持ち前の明るさで切り返して来る時もある。　そのやりとりが楽しい。

で、遅れた来た理由を他のコーチから聞いた。
彼女はクラシックバレーとサッカーをやっている。　次の土曜日はそのクラシックバレーの発表会だという。　そして、６年生最後の公式戦都大会の日でもある。　どちらをとっても仲間を裏切ることになる。　どちらも彼女にとっては小学生時代の集大成的な日になることだと思う。　神様はとんでもない試練を小学校６年生の彼女に与えたものだ....　と思ってしまった。
彼女の話を聞いたコーチが話してくれた。　サッカーをとったそうだ。　で、バレーの仲間にそのことを告げてからグラウンドに来たという。　だからアップの時間にはまにあわなかたっということ。

サッカーをとったことではなく、彼女がちゃんと決断したことと、そしてバレーのチームの仲間に何を言われようと自分の気持ちを伝えてきたということがすごいなぁと思った。

遅れてきた彼女に..
「寒いから十分暖めろよ。　自分の体がこれで十分だというと思ったら、みんなといっしょに練習しろや。　お前の体はお前にしか分からないから、自分でちゃんと確かめろ」

それだけしか言えなかった。

彼女、凄いよ。　土曜日の試合では、彼女にとっての悔いのない結果を残して欲しい。
ラインをちゃんと上げないと、俺は怒るよ。

コメント 3

とても良い話ですね。

この決断は、きっと彼女にとって
大きな価値になるのでしょう。

また、そんな彼女をしっかり理解している
えどもんさんを含めた周りの大人の方々が居てこそ
なんでしょうね。

僕もそんな大人を目指したいです。
by masa27 (2011-12-16 23:36) 

「彼女の決断」、決断することそのものが素敵です
練習に遅れてでも「決断」を伝えにいくという決断も素敵です
こんな彼女ならバレエの仲間もきっと応援してくれるはず
自分の心をコントロールし
ラインをコントロールし
試合もコントロールする
そしてこの先も、人生をきちんとコントロールできると思います
目指す姿ですね
by makatana (2011-12-17 16:19) 

お茶屋さん
ryuji0813さん
nice!をありがとうございます。

masa27さん
makatanaさん
大人の目から見ると、子供なんだから...と思うことが多いのですが、小学生でも、人生を左右するような決断というかそんな時があるんですよね。　子供の世界だからと思うかもしれないけど、この先の人生を考えると、すごく大きな岐路なのかもしれません。
私は、あまり子供だから...子供の世界だから...と考えることをしないようにしています。　

by えどもん (2011-12-25 17:01)