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Bagunca⑤ [メッセージ]

最近、スポーツにおける体罰などが話題になってはいますが、時代とともに指導者の心構えも色々変えていかなければならないものがあるのだと思います。 
まあ、これまでの私が歩んできた過程の中でもスポーツの指導という場もいろいろなものが変化してきました。
私は中学の時に3年間水泳部でした。北海道での水泳部であり、学校にプールがない水泳部だったのですが、近くの工業専門学校のプールを借りて練習をしていました。 まあ、実際にプールで泳げる期間は2ヶ月間くらいです。 で、後は地獄のような陸上トレーニング。 ランニング、腹筋・背筋・腕立て伏せ、ウサギ跳び...陸トレの翌日はこのウサギ跳びの為にトイレでしゃがむことができなくなります。 って、トイレの環境も古いのですが、このウサギ跳びもトレーニングの定番から時代と共に外れていきました。 非常に効果的と言われてきたトレーンイングが、ある日体を壊すのでやめようとなったものです。
また、トレーニング中は水を飲むな! 疲れるとか、がんばりが効かなくなるなどの理由で水を飲むことができませんでした.しかし、いつの頃からか、水を飲まないと死んでしますだろう!ということになりました。 ということで、時代と共にいろいろなものが変化しています。
さて、スポーツの指導現場はというと、変化していな部分が残っており、そこがいろいろな歪みを生んでいます。 先に挙げた体罰の部分もその一つなのかもしれません。 指導者としての威厳をハラウメントという表現方法でか表現できない人の小道具みたいな、そんな感じもしています。
「野球道」(決して野球が悪いと言っているわけではないので誤解しないで頂きたいのですが...)、日本ではすべてのスポーツに武道的な精神論をかぶせてきます。 いや武道的な精神論は素晴らしいものなのですが、勘違いをしているというか、封建的に主従関係を背景にした精神論をかぶせているような、そのハラスメント的手法だけが、さも当たり前の精神論として受け継がれているというようなそんな気がしています。
勝新太郎さん主演の「兵隊やくざ」という映画シーンで、よく出てきた「根性を入れなおしてやる、歯を食いしばれ!」と言って殴り倒し、倒れても直立不動の姿勢に戻らなければならないという光景... それが当たり前の時代もあったということです。
子供達の意識とか社会背景とかいろいろなものが変化したけれども、変化しなかったものがあるのかもしれません。
ただ暴力で技量や知識を叩きこむというのはかなりおかしなことなのではないかと.. 言うまでもなく当たり前なことですけどね。
もう一つは、言葉の暴力や態度の暴力のようなものもあります。 威圧や言動みたいなものを試合会場で見たり聞いたりすることもあります。
度を超えた大人の威圧的な態度や言動は見ていて非常に不愉快になります。 
一番気になっているのは、子供たちはサッカーが大好きでグラウンドに来ているのに、サッカーを嫌いにしてしまうような大人がグラウンドにいること。
大人の威圧や言動で子供たちをグラウンドに縛り付けることほど不幸なことはないのかなぁと。
目の前で起こった事柄では、好きだったサッカーをやっていて、「なんでできないんだ!」とか「何度言ってもわからないやつだな!」的なこと言われ続けて、サッカーつまらないなぁと言ってやめてしまった子がいます。 本当はサッカーが嫌なのではなく、そのコーチの子供への対応が悪いために、サッカーの印象まで悪くしてしまったということなのですが..。 そこまでその子の世界観を変えてしまったという責任は重大です。
また、コーチ陣が功績ばかりを気にして、チーム内にエースを作り、エースは中学進学の時に有名なクラブチームへ行くのですが、周囲の子はサッカーというスポーツに閉塞感を感じて、中学では他のスポーツを選択してしまうということがあります。
まあ、どちらも大人が作った世界です。そして、子供の人生を変えてしまうような事柄です。 子供にとって何がいいのかということをちゃんと考えていきたいと思っています。


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えどもん

ryuji0813さん
nice!をありがとうございます。

by えどもん (2013-02-25 20:35) 

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