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Bagunca⑭『足し算、引き算→因数分解??』 [メッセージ]

経験者、特に高校生の時くらいまでの、大人の領域で選手経験があるお父さんコーチにたまにみられる現象です。
熱く、とても熱心なのは理解できますが、本当にそれでいいのかなぁと思うことがあります。
小学生なのですが、どうも指導内容や要求が『本格的』すぎる場合があります。 ゴールデンエイジに対して『即座の取得』のために、若いお父さんコーチの方々がいろいろなテクニックをデモしてもらう..子供達はなんとか習得しようとか、あんなのできたらいいなぁ..的なところまではOKなのですが... 時々見受けられるのは、試合前のすごく本格的なフォーメーション説明だったり、練習時の動き方における細かな解説と動き方などの説明です。
うーーーん、時々思うのは、足し算を教えて、クリア..いい感じではないですか、次、引き算ですよね..なんとか引き算とはなにかもわかってきたようですね、子供たちの理解度にお父さんコーチも満足げですね...えっ!その理解度信じて、一足飛びに因数分解までいっちゃいます?? というような指導内容かな?と思えるような時があります。 そう、そうなれば理想系です、理想を追っかけることは私も好きですが、今はそこまで飛べないでしょう...的なことを思う時があります。
実際私もそのような時期がありました、このBlogでも、ジュニアのコーチ経験がある方に、『まだまだ、その練習メニューは早いですよ、もう少し基礎的なスキルを身に着けてからの方が効果的ですよ』というような内容をコメントして頂いたこともあります。
私も若くはありませんが、お父さんコーチとしてグラウンドにたった時に、何とかこの子達と面白いゲームを展開したい、そのためには色々なスキルをこの達に伝授して、この子達を輝く選手にしなければならないという野望に燃えてしまった時期があります。 サッカー雑誌や育成テクニックを扱った書籍などを見ていると、その通りに練習を行えば子供達が素敵な選手に育っているのだ!と思い描いた時期もありましたが..。実際はサッカーをするのは子供達であって自分ではありません。そんな簡単なことになかなか気づかないのです。 で、子供たちにいろいろ説明しても、うまくは演じてくれません。 当たり前なことなのですが、その当たり前が理解できない魔力のようなものが、コーチという称号だったり、色々なものにひっついているんですよね。
まず、考えないとならないのは、サッカーをしているのはコーチではなく子供達であるということです。 そして、まだまだジュニア世代であるということ、一つ一つ積み重ねて取得してもらうことが必要だということ。 また、この世代は吸収力や体力・体格的なものにも差があったりもします。 学年ごとに担当しているチームもそうですが、学年をまたがって担当しているコーチには、その子供達の理解度、体格差、体力差さも個性だと考えて受け入れ、その個性にあった指導をしていかなければならないということです。 それはとても大切なことかもしれません。
ましてジュニアの世代では、いつ誰が、どんなところを伸ばしてくるのかわかりません。 逆に伸びにとまってしまう子もいます。 そのような個性とちゃんと向きあっていないとなりません。 色々な指導方法があるかとは思いますが、私は見せる範囲であれば、高度なテクニックや技術を見せても構わないのですが、やはり子供たちに要求というか、このようにしたらいいんじゃないの?的なものは一つ一つ積み重ねていくような内容でなければならないと思っています。 そして、その年代年代にあったようなというか、一つ一つクリアしながら前に進めていく必要があるかと思います。
でも、草の根チームの場合にはスキルなども均一化していませんし、極端にいうとサッカーに対する取り組み方や価値観のようなものまで違ったりもします。 ですが、時間をかけてでも、価値観をなるべく同じにして、同じ目標というか同じ方向を向いて前に進むようにしていかないとならないのでしょうね。
でも、その時に不揃いの個性の上を伸ばしてあげることも必要ですが、下の底上げというか、もっともっと興味を持ってもらい、その子にできること、その子がチームで活きる技量などを見つけ、身に着け伸ばしてあげるというような、そのような指導が必要になるんだろうなあと思っています。
それには、やはり子供達を見ることなどから始まるんでしょね。
小学校のグラウンドで私は以前からやっていたのですが、こんなこと試してみたらどうでしょう。
小学校のグラウンドには、朝礼台なるグラウンドでの朝礼等の時に校長先生がお話をする台があります。 この台にのって、子供達の動きや顔の向き(視線の方向)などを俯瞰で見るとすごく色々なものが分かります。 朝礼台よりも非常階段などもっと上からグラウンドを俯瞰で見ることができるようなものがあると、もっともっとよくわかります。 私がよく見るのは、子供達の顔の向きです。全員がボールウォッチャーなんてことはジュニアのチームにはよくあることです。 で、このようなチーム状態でいろいろなフォーメーション指導をしてもまずうまくいくことがありません。 ですから、このようなときには周囲を見るということから始めないとなりません。
まずは知ることです。 文字通り色々な角度から見ることによって、色々なことが分かり、数々の施策が思い浮かぶはずです。

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ryuji0813

私もそう思います(^_^;) 今現在、ジュニアユース(中学生年代)に携わってますが、中1から高校サッカーや日本代表のサッカーを頭に描いてる指導者も少なくありません・・・答えは、一つではないと思うので、それも正解なのかもしれませんが、私は本当に理解してるの??ただ言われた事を考えずにやってるだけじゃないの??って思います。
・・・と言って私の指導は、「ドリブルの練習?リフティングの練習?中学生でどうなの?」って言われてますが・・・大切にしてます(^・^)

by ryuji0813 (2013-03-11 18:14) 

えどもん

ryuji0813さん
nobuffonさん nice!をありがとうございます。

ruy0810さん
JFAがエリート指向であることも部分的に影響しているのかなあと思っています。 世に出る育・指導の情報はエリート指向そのものです。
協会が公認指導者向けに出している広報誌も草の根クラブに役に立つような記事はありませんしね。 数的にはそっちにクラブの方がもうすごく多いと思っているんですがね。
by えどもん (2013-03-12 11:01) 

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